避難所暮らし
今までの避難所の様子

テレビなどで報道されているように、水害や台風などで一時的な避難所としてよく使われる施設として公民館や学校の体育館などの公共施設が挙げられます。あの広いスペースに男女混在で一晩を過ごすというのが、一般的な避難のかたちです。はじめは、毛布、水、食料などが配られ、期間が長くなればさまざまな日用品が支給されるようになります。
ただし、避難所はあくまで一時的な避難所であり、長期滞在は想定されていません。ですから、イレギュラーに長期の滞在となったときには、さまざまな我慢を強いられることになります。これまで東日本大震災や熊本地震、西日本豪雨などの災害では、被災された方々が1週間以上、長い場合は数か月単位で体育館などの避難所での生活を余儀なくされました。その結果、被災したショックに加え、肉体的にも精神的にもダメージが蓄積され、多くの方が苦労されました。この問題をできるだけ解消していく必要があると考えています。
問題点
- 避難した順番に場所を確保するため、通路ができていない
- 男・女・乳幼児など区分して配置されていない
- プライベートな空間が全くない
- 直接床に寝ているので埃や雑菌による疾患が早期に現れる
- 荷物の置き場にスペースが取られてしまい、共用スペースがない
などが考えられます
避難所運営は避難訓練時に確認する
避難所の運営は行政に任せてはいけません
公民館・体育館など様々な公共施設に避難した場合、被災者がその避難所の自治運営を行います
避難訓練時、防災部長の指示に従うように、リーダーがいれば皆さん動けますね。
でも、天災ははいつやってくるかわかりません。
いつものリーダーがいない間でも避難所の運営が出来なければいけません。
そこで、普段から災害が発生したときの避難所設営の訓練をしましょう
事前に話し合うこと
- 避難所の点検表を作成する
- 避難場所の設計図及び近隣の下水処理設備図を取り寄せ、配管・排水の確認場所を確定
- 避難者リスト作成ツールの用意
- 避難者受付ルールを作成(感染防止対策などを組み込む)
- 避難者受付
- 避難所の区分けを確認する(通路・家族ゾーン・独身ゾーン・女性ゾーン・男性ゾーン・乳幼児ゾーンなど)
- 避難所の区分けに必要なテープ等の準備
- 段ボールベット・仕切りの準備
- 段ボールベット・仕切りは発災後何時から使用するか決める(災害の規模によって検討を行う)
- 寝食分離を考え、共用スペースに机椅子を配置する
- トイレ担当者を決める
- 排泄物の処理を検討する
- 簡易トイレの置き場所を決める
避難所を運営するとき
発災後直ぐに行うこと
- 避難所が安全か室内を確認する
- トイレのビニールを設置する
- 水の供給・電気の供給を確認する
- 排水設備を確認する
- 避難所の区分けをする
- 避難者受付を用意する
- 避難者を受け入れ
- 避難者を区分けされた場所に誘導(自分勝手に使わせない)
避難所運営ゲーム
避難所運営ゲーム(HUG)は静岡県が開発した図上訓練です
このゲームを通して、地域ごと多くの課題が見えてきます。
是非、防災に関わる方は体験してみてください。
大きな気づきが生まれますよ
また、内閣官房国土強靭化でもゲーム内容の紹介及び行った感想が表示されてます。
是非、見てください